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御所坊は建久二年(1191年)創業と伝えられる。当初、御所坊は温泉の湯殿の脇に店を構え、「湯口屋」と呼ばれていた。藤原定家の旅日記「明月記」によると、創業まもない承元二年 (1208年)十月、定家が訪れた有馬は貴人でにぎわっており、「湯口屋」には平頼盛の後室が泊っていたようだ。なお、当時の湯口屋は、九条家が湯泉神社とともに運営していたと建武三年(1337年)の九条家政所の注進状に記録されている。